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この二日間でさらに草刈を進めました。
■保護の会の草刈(10/17) 平日の雨降りとあって、参加者は5人と少な目。1箇所で畦の草刈を中心に行いました。 昼には雨がひどくなったので途中で中止して、あえなく退散。午後は、協議会から支給された機材を受け取りに。 作業の続きは改めて日程調整をしましょう。 ■くい環境会議の草刈(10/18) 前日からの雨が一晩中降り続けましたが、朝には止んでいました。 くい環境会議のメンバー6人と協議会1人の計7人で、まずは作業場所を下見。 人数が多いほど作業が散漫になるので、じっくり現場を見た上で、作業を行うべき場所を確認しました。卵塊のある場所は、ピンクテープで囲って立ち入りを制限。 ▼卵塊を避けて、畦をしっかりと刈る。これにより、ノアザミもキセルアザミも葉を伸ばすことができる。 ▼セイタカアワダチソウはしっかり刈る。しかし、地上部を刈るだけではすぐに回復するだろう。 山奥の休耕田でも、セイタカアワダチソウとフジがどんどん蔓延っています。 ▼刈った草はブルーシートに乗せて運び、湿地の外に積み上げる。植物が吸収した栄養分を湿地外に持ち出して湿地の富栄養化を抑えるため。 ▼ノアザミの生育場所を作る。畦を刈り過ぎると風通しが良くなりすぎて、湿地内の温度変化が大きくなりすぎる心配がある。ポイントを押さえて、刈り過ぎないように注意。 ▼チゴザサに覆われたキセルアザミの周囲を踏み込んで仕上げ。キセルアザミの種が飛んで苗が定着しやすいように更地状にする。 ▼張り巡らされたチゴザサの根を断ち切るにはノコギリが有効だった。根塊を土ごとブロック状に切り出すことができた。これは新しい試みなので結果が楽しみ。 ▼2箇所目。同じようにしっかりと下見してスタート。 ▼チゴザサに覆われた湿地。キセルアザミが脇に追いやられて、生育場所を失っている。そこをしっかり刈り取り、地際を掻く。急激な変化を避けるため、あまり大規模に刈り過ぎないこと。少しずつ慎重にやっています。 ▼湿地内の草刈により、丈の高い草の間から露出されたキセルアザミの幼苗。ほかの草よりも早く葉を伸ばすことができるだろうか。 少し難しい話ですが、ヒョウモンモドキの存続のためには、ノアザミとキセルアザミが十分に生育する湿地が、近接してたくさん存在することが大切です。多くの湿地を確保するには、地理的、土地的、人的な課題があります。また、個別の湿地を適切な状態に保つための管理技術が必要です。 湿地の管理には3つのモードがあります。 ①藪に覆われてしまった湿地を切り開いて回復させる(1箇所で総力的な作業)。 ②回復させた湿地内を刈って維持管理する(複数個所で集約的な作業)。 ③回復させた湿地内でも植生遷移によって劣化してくるので、新しい試みによって植生を維持していく(適切に植生を管理する技術)。 保護活動が始まって11年。当初はモード①をがんばって、かなりの数の生息地を回復させることができた。その後、モード②で維持管理をしてきた。 チョウの蜜源となるノアザミを確保するには畦の草刈をしっかりやっていれば可能だが、産卵植物となるキセルアザミは湿地の草刈だけでは維持できなくなってきている。そこで、現在はモード③が大切になってきており、それを実現するために、さまざまな手法を試しているところです。 植物に詳しい方の助言・協力を得ることが必要です。 (きんかめむし)
by hyoumonmodoki
| 2012-10-19 07:45
| 保全作業
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