昼間の残暑は未だ厳しいものの、朝夕には少し涼しい風が吹き、遠くに秋の気配を感じる日々となりました。田んぼの周りにはオミナエシやワレモコウの花が咲いています。
この時期になると、クサガメが道路を渡ろうとして車に轢かれている姿をよくみかけます。クサガメは、普段はため池で生活していますが、梅雨から秋まではよく田んぼにいます。田んぼには餌が多いため、田んぼとため池を行き来しているのでしょう。
先日、わずか2時間のうちに3頭のクサガメが道路に出ているところに遭遇しました。1頭はすでに轢かれて死んでおり、もう1頭はタイヤに弾かれて瀕死の重傷を負っていました。残る1頭は必死で道路を渡り切り、なんとか無事だったようです。いずれも田んぼに隣接した道路です。
最近は道路の側溝にも小動物が這い上がれる構造のものや、横断するための地下施設もあります。せめて、田んぼと池にはさまれた部分だけでもこのような構造が採用されれば、カメの受難もずいぶん減ることでしょう。同時にカエルやほかの小動物もその恩恵を受ける事ができるでしょうに。
(きんかめむし)